|
速く走るためだけに生まれてきた華麗なサラブレッド。それがドゥカティだ。
かつての単気筒・並列2気筒を中止し、横置きクランクの90度V型2気筒(一般にLツインの愛称)だけに絞り、現在は水冷と空冷のモデルが存在する。Lツインと並んで、ドゥカティの特徴となるバルブの駆動は伝統のデスモドロミック方式、そしてフレーム構造はトレリスフレームを採用している。
優れたトラクションフィールを発揮し、心地よいパルス感をからだ全体で受け止めながら自在にマシンを操れる一体感は何にも替えがたい。スパルタンな996SPSでも、ネイキッドのモンスターに乗っても「スポーツする快感」は他のどんなマシンより明らかに大きい。
1954年にモンディアルから移籍した鬼才ファビオ・タリオーニによる単気筒ドゥカティが「スポーツするためのドゥカティ」を開花させた。さらにドゥカティのブランドイメージを高めたのは1978年のマン島TTレースでマイク・ヘイルウッドが駆り、華麗なる優勝を遂げたLツインの900SSだった。900SSは折からのビッグバイク第1次ブームの頂点モデルとして君臨し、ドゥカティのスポーツイメージは決定的なものとなった。そんな背景によって生まれたMHR(マイク・ヘイルウッド・レプリカ)を皮切りに、ドゥカティは750F1、パンタレーシング、900SS、851などを経て、916から現行1098,1198のスーバーバイクモデルへと、その熱きスピリッツを燃やし続け、現在ではハイパーモタード,ムルチストラーダ,モンスター,スポーツクラシック,ストリートファイター,スーパーバイクとラインナップを揃えている。
情熱の走りを望むならドゥカティが最右翼である。 |